小学生のころからアメリカのヒット曲が大好きだったが、
特に1964年初頭のビートルズに触発された音楽シーンには気が気でなかった。
65年の秋くらいから業界紙のビルボードのHOT100にも気を止めるようになっていた。
年末にヒットしたバーズのTURN!TURN!TURN!や
サイモン&ガーファンクルのSOUND OF SILENCE を聴くに及んで、
私の頭の中ではこの繰り出してくる素晴らしき音楽を逃すまいということになった。
当時の日本のヒットチャートとは無縁の音楽達を何とかするには、
自分で作るしかないと思ったのである。
早速英単語記憶のカードに曲名を書き込み、
毎週それを並べ替えて順位付けして表にするという作業であった。
勉強もクラブ活動も続けながらの作業はどれだけのものだったかは定かではない。
ここに至って再度じっくり眺め検証してみたい。

なお、別の拙ブログでも随想誌にて音楽のことを綴っている。
ご興味のある方は是非訪れていただきたい。

2012年9月30日日曜日

音楽簿1966年10月01日号




8週目でトップに座ったHAPPENINGSは確か本邦未発売。B.T.PUPPY RECORDというマイナー会社のためこちらの販売会社とは未契約だったと思う。雑誌でも写真紹介なしだから、コーラスグループ風としかわからない。でも本当に「イカした」曲だったと今でも思う。ただただラジオにかじりつき、テープを何回も聞いていた。№1はHITTTABLEの誇りだ。BILLBOARDでは8月27日と9月3日に最高3位だった。25位初登場はFRANCE GALLの当時の人気を示した。単純で甘ったるいメロディは青少年には恥ずかしさを感じさせるほどだったが今はどの程度?この夏は和製ポップスと呼ばれる大群が押し寄せた。43位初登場はSAVAGEという日本グループ。2曲目はボーカルが現俳優寺尾聡、宇野重吉の息子、にかわって甘く切なく歌われている。





2012年9月23日日曜日

音楽簿1966年9月24日号







今週からHITTABLE誌の字体が変わった。というか、これだけ毎週英語を筆記していると上手になったなぁ、というところ。「イエロー・サブマリン」2週目のトップも▼マーク入りしてしまった。次週は2位、4位の争いだ。2位HAPPENINGSのデビュー?曲は確か日本未発売で、今でもまったくの評価なし曲。でも最高のアレンジですね。しかもメロディが・・史上に残る名曲。4位も最高。19位初登場は「レッド・ラバー・ボール」のCYRKLEの第2弾でイントロが強力ゆえの上位デビュー。そして45位に「チェリッシュ」登場。こちらは初聴きの耳にはとっつきにくいのか?前曲の「アロング・カムズ・メアリー」も伸びなかったし、ASSOCIATIONというグループ名もプロデュース不足で伝わってこない。地味なスタートだったわけである。




2012年9月16日日曜日

音楽簿1966年9月17日号





「イエロー・サブマリン」はHITTABLE誌では初めての№1ビートルズ曲となった。世間では圧倒的人気も、ここでは厳しい審判がある。彼らには珍しいRINGOの歌うほのぼのしたアニメソングの走りである。1位から6位まで全て6週目の曲が占めた。さらにトップ20まで9曲が占めて、6週前の新曲ラッシュの実りが今週だったということになる。先週もお伝えしたが、BEACHBOYSというかBRIAN WILSONの「神のみぞ知る」は、ポップス史上燦然と輝いている名曲だが、先週1週で姿を消した。


2012年9月8日土曜日

音楽簿1966年9月10日号







2週目王座の「サマー・イン・ザ・シティ」に「イエロー・サブマリン」が激しく迫る!なんて幸せだったんでしょう・・。ラジオの前にマイクを置いてテープレコーダーに録音している少年がいました。6位に「シー・ユー・イン・セプテンバー」が上昇。フォー・シーズンスの再来、進化型ですね。16位に2週目で「素敵じゃないか」。ビーチ・ボーイズ再来日公演あったそうだが。49位にそのシングルB面にあたる「神のみぞ知る」ランクインです。ポップス史上最高と言われた名曲もB面では確か40位止まりだったか。来週はランク外危機。LP「ペットサウンズ」まで買って聞き込んだのだが、チャートは別物だったということか。



2012年9月2日日曜日

音楽簿1966年9月3日号






「サマー・イン・ザ・シティ」が4週目№1。あの、ひと月前の新曲ラッシュの先陣を切ったわけである。4週目の同窓9曲はベスト20位までに何と8曲が席巻。8位の「赤頭巾ちゃん」はちょっとエスニックでとっつきにくいが、なかなかの曲。数年後日本でそれらしき題名の小説が流行ったが、私の印象はこちらの方がずっと上だった。注目上昇曲はGary Lewis & the Playboysの「我が心のシンフォニー」。アレンジがいい感じ。後の研究でReon LusselやNick De Caroが関わっていたことを知る。Hollies「バス・ストップ」やBeachBoys「素敵じゃないか」のエバーグリーンが同時初登場。今週はまさに66年の夏の総決算という雰囲気が伝わってくるワクワク・チャートであった。なお、先週「レッド・ラバー・ボール」がミリオンセラー扱いになった。