小学生のころからアメリカのヒット曲が大好きだったが、
特に1964年初頭のビートルズに触発された音楽シーンには気が気でなかった。
65年の秋くらいから業界紙のビルボードのHOT100にも気を止めるようになっていた。
年末にヒットしたバーズのTURN!TURN!TURN!や
サイモン&ガーファンクルのSOUND OF SILENCE を聴くに及んで、
私の頭の中ではこの繰り出してくる素晴らしき音楽を逃すまいということになった。
当時の日本のヒットチャートとは無縁の音楽達を何とかするには、
自分で作るしかないと思ったのである。
早速英単語記憶のカードに曲名を書き込み、
毎週それを並べ替えて順位付けして表にするという作業であった。
勉強もクラブ活動も続けながらの作業はどれだけのものだったかは定かではない。
ここに至って再度じっくり眺め検証してみたい。

なお、別の拙ブログでも随想誌にて音楽のことを綴っている。
ご興味のある方は是非訪れていただきたい。

2013年7月15日月曜日

音楽簿1967年07月15日号



1967年の夏真っ盛りにHITTABLEが再開した。何度もお伝えしているように、アメリカでの1967年の夏はsummer of loveと言われ、ヒッピーがフラワー・チルドレンと呼ばれ、花飾りをつけてLSDを吸いながら異様なムーブメントを起こした夏である。音楽でもサイケデリックなフラワー・ミュージックが主流となった。問題はその内容であるが、その評価は今になって改めて聴くしかないだろう。この7月15日号をいきなり見渡すと、ビート・ポップスがまさに混沌として様々な可能性がチャレンジされた瞬間だったと思う。以上、毎日7曲1週間早走りで、全曲紹介します。ワナワナ。
(注意!文献なしでいきなりシャベクリですので、内容、文字共に正確ではありません。)

1位はブルー・アイド・ソウルのyoung rascalsの2度目の№1で、今度は夏らしくトロピカル・ムード一杯の永遠曲。2位はこの夏の象徴グループjefferson airplaneのsomebody to loveはビート・ポップスからロックへ移行する、これも永遠曲。つまり商業音楽ながら商業が一旦どこかへ消し飛んだ。これから5,6年はそんな感じで、媚のない音楽が流行る。3位はturtlesの2曲連続№1が陥落した。4位は言わずと知れた永遠曲、procol harumのデビュー・ヒットa whiter shade of paleはもう絶句。5位は和製ポップスで流行った。ドラマーのアイ高野が歌っていた。英語名I love youはzonbies。6位FENのラジオの片隅で鳴っていた曲を見逃さなかったsummer of love曲。後にparade のsunshine girlとわかった。何と全米20位まで上がった。全米だと20位なら大ヒットだ。7位は4位曲と共に赤丸急上昇。デビュー・ヒットはあの永遠のbee geesの永遠曲。8位はpaul revere & the raidersの連続ヒット。とっつきは地味だが味のあるビートポップスは玄人っぽい。・・・というわけで1967年7月15日付け発表を終了。これだけの品揃えは圧巻。、

9位here comes the babyはthemの玄人ヒット。今では有名だが、当時ここまで上がっているとは意外。・・・おっとこれは勘違い。Tremeloesのスマッシュヒットが正しい。メロディも今聴きなおしたらすべて思い出した。

10位don’t you care は第2弾のダブルヒット、buckinghamsは当時先進的なブラスを取り入れてヒットを連続。後のシカゴやBSTに受け継がれていった重要グループ。飽きが来ない。11位love me foreverはアメリカンポップスの生き残りBobby vintonによるバラード。12位another day,another heartackeはfifth dimentionの2発目でママパパのjohn phillipsが作曲の中ヒット。13位portrait of my loveはtokensのミリオンセラー。Four seasons,happeningsなどと同じコーラス系。ライオンは寝ているの大ヒットで知られているが、この曲はっきり言って無名。14位I think we’re alone nowはtommmy james &the shondellsの全米№1。前作hanky pankyも№1だが、イメージチェンジしてハーモニー系に。15位I believe it allは完全失念、相当曲が見当たらない。

16位beautiful dreamsであるが失念。単純な言葉であるため様々なところが関係して、ますますどう調べても不明である。17位lawdy miss clawdyはbuckinghamsの第2弾。Don’t you careであるところ、以前所属した別レコード会社からも同時発売だったという。サウンドはちょっと古く人気も今一つ。18位I got rhythmはミリオンセラーの大ヒット。全米ではトップにならなかったが、ガーシュインのリメイクとしては颯爽としていた。4人組happeningsのハーモニーも痺れた。19位in challar、シャンソンでadamoが歌って日本でも大ブレーク。20位carry annはhollies絶好調時の傑作。これもコーラス・ハーモニー。これだけハモるグループが出た時代がスゴイ。21位、scot mckenzieのsan francisco(be wear some flowers in your hair)はフラワー・ミュージックの頂点を示して、大大ヒット。ちょっとフォーク調が過ぎてHITTABLE評価はどうだろう。22位、little bit o’soulは新人music explosionのワンヒット・ワンダー、全米№1曲。伸び悩んでいるが、リフの馴染の良さがダントツ。後に、springteenやheartbreakersがカバーした名曲でもある。

23位up up and awayは天才作曲家ジミー・ウェッブの実質デビューヒットにして、独自の世界に達した稀なる曲想。全米1位は行かなかったが。世紀にのころというか。この時期だったかと感慨を持ってしまった。TWAという飛行機会社のコマソン。バルーンに乗ったフィフス・ディメンションのハーモニーもママパパに黒人ソウルを注入して印象度抜群。24位windyは全米1位。当時コーラスハーモニー抜群のassociationの傑作cherishに続く№1。ルーサー・フリードマンという女の人の作曲。この2曲が競り合って赤丸急上昇とは至福。25位は黒人娘martha & the vandellasのjimmy mack、は佳曲にして後の天才女性作曲家イタリア系laura nyroのお気に入りでもあった。26位はこれも有能作曲家p.f.sloanのmelody for you。イントロから繰り返されるオルガンのリフが印象。歌うはgrassrootsだろうか作曲者本人だろうか。ふたつある。27位buy for me the rain。聞いたことのある曲名だがだれが歌っていたかまったく失念。調べるとあの70年代以降活躍のnitty gritty dirt bandと判明してびっくり。聴けば、何とも当時としては既に70年代の音を出していた。メロディもよい。初登場最高位28位はbyrdsのスマッシュにして67年夏を飾るサウンド。全米では鳴かず飛ばずだったが、当時から大のお気に入り曲。作は陰に隠れていたベースのクリス・ヒルマン。イントロ・ギターがかっこよく、そこに曲紹介のナレーションを重ねた当時の音楽番組の録音テープを何回も聴いた。2分半の自分(全世界いてもあと数百人)だけの大傑作。My back pagesといい全くパーフェクトだ。絶対トップ狙いで来た。29位、night & dayはジャズスタンダードをsergio mendes & brasil‘66が小気味いいボサノヴァにアレンジしたカバー曲だった。

30位はwalker brosの並ヒット。彼らは全英人気グループだが、全米はダメで日本では大ブレーク。31位、「花とおじさん」は調べてみると、歌手は伊東きよ子。作詞作曲は「バラが咲いた」と同じノリで浜庫。32位、c’mon marianneはfour seasonsのしっかりヒット。この頃はモータウンR&Bを意識して堅実な曲作りだった。32位赤丸初登場のことはある。33位、dave clark fiveは9位まで行ったが。34位「夕陽とともに」はwild onesの例の海辺ヒット。全く覚えがない。35位、sweet soul musicはarther conleyの曲名通りのさわやか曲だったように・・。36位、mama's & papa'sのちょっとlovin' spoonfulっぽい歌creeque alley。こういう曲が全米で流行るけれどHITTABLEではとっつきにくい様相だが、やっと赤丸。ところで、mama's & papa's とlovin' spoonfulは一時メンバーが入り混じっていて、その顛末を歌ったのがこの歌と言うわけ。トーキンブルースは歌詞がわからないとダメだ。

37位、確かヨーロッパのグループで日本独自の軽ヒット。14週チャートの38位、petula clarkはこれまでもいい歌をたくさん歌ってくれた。This is my song題名もいい。チャプリンに関連した歌。39位、bob Dylanのアレンジ曲を歌うはwalker brosだが地味っぽい。40位赤丸初登場、dave clark fiveはコンスタントにヒットを出すが印象は?ここもメロディを失念中。41位、supremesの全米№1だが、以前の勢いには達していない。42位は13週チャートのbyrdsのmy back pages。全米では大ヒットではなかったが、何度聴いてもまたいつかは聴きたくなる、bob Dylanの名アレンジ曲。収録アルバムは、younger then yesterdayと呼応した。サイケデリックなカバー写真も忘れられない。傑作。43位は黒人R&Bの迫力たっぷりな4 topsのスマッシュ・ヒット。ベスト10まで行って、12週チャートとあるようだが、前2曲には及ばない。

44位赤丸初登場、holiday for clown はbrian  hylandというポップス系の当時風の歌だが、メロディは失念。45位、I'm a manは、あのスゴイ、イギリス白人ソウルのspencer davis groupeのボーカル、stevie winwood。全英№1だがHTTABLEでは難しすぎてチャートは低迷。後にchicagoがカバーして聴かせてくれた。46位、silence is goldenはイギリスのtremeloesのコーラスナンバー。4 seasonsのカバーだがこれもよい出来で、日米相当流行った。47位、lovin' spoonfulは1年前の夏summmer in the cityのビッグヒットから、やや下がり気味の人気で、six o'clockは全米では中ヒットだったが、かなり良い出来。48位blue・・はたぶんブルー・コメッツの和製ポップス。49位初登場、gary lewisのgirl in loveは確かhappy togetherの大ヒットを作曲したboner & gordonの曲だが、パットはしない。50位、Friday on my mindは全米中ヒットのオーストラリアのグループeasybeatsからのヒット。出身はイギリスらしいから逆上陸と言うやつ。ビートの効いた良い曲。






2013年3月17日日曜日

音楽簿1967年02月11日号





seekersが手間取ったが、順当に1位を奪取。4位のlovin'spoonfulは昨年のヒットがHITTABLE誌創刊以前だったため、たっての希望で、今年に仲間入りをさせてもらった。Yardbirdsはかなり上がってきた。全米では振るわなかったが。今週は10位中5曲がイギリス勢で、ちょっとしたbritish invasionの再来となった。

2013年3月13日水曜日

音楽簿1967年02月04日号





seekersがあと一歩で届かずだが、3位のnancy sinatraとか4位のpeter&gordonの苦労人たちも頑張って這い上がった。7,11,14位はブリティッシュ侵略の余波である。「10年前の出来事」は当時のシングル盤を購入した珍しいお気に入りだが、世間の評価は?のためチャートにどこまで反映できるか疑問符が付きそう。下位チャートに空白が目立っているが、あまりヒットしなかった曲は、追跡物件ではなく別記録が残っていないため空となっている。

2013年3月9日土曜日

音楽簿1967年01月28日号




HITTABLE誌50週号おめでとう!間もなく創刊1周年。今週はまたまた、週替わり№1で、cyrkle第3弾のスマッシュ。全米では全く振るわないが、大応援の本誌では一気に来ました。イントロからオーボエやチェンバロ使ったバロック調でわかりやすいメロディ。「いとしのルネ」といい、当時ポップスとクラシックの融合の流行があった。ブルー・コメッツの「センチメンタル・シティー」が3位って・・失念、何?改めて聞いたが随分歌謡曲だった。9位まで上がった「何処へ」のB面だったが、こちらが3位まで来るとは、当時の想いとは隔たりが・・。かまやつスパイダースの「なんとなく」のほうが覚えがよかったかな。「この広い野原いっぱい~咲く花を、」森山良子のデビューです。

2013年3月6日水曜日

音楽簿1967年01月21日号




前3作は好位につけながらトップの座につけなかったfrance gallだったが、とうとうHITTABLE誌での初№1となった。やれやれ、何か応援団の団体票獲得の気分だが。これでこの1か月は全部1位が変わる珍しい月になった。そういえば、herb alpertもmamapapaもbeachboysも、若いが実績実力のあるグループやシンガー達が揃ってきたということか。注目は、seekersの「georgy girl」。イントロがスゴイから、もう当確だろう。彼らのHITTABLE創刊以前のビッグセラー「I'll never find another you」以来の大ヒットになるだろう。

2013年3月3日日曜日

音楽簿1967年01月14日号





何とびっくりトップはハーブ・アルパートとティファナ・ブラザースという日本ではマイナーな器楽演奏グループのこれまた無名のミュージカル「メイム」の主題歌である。HITTABLE創刊以前時代に「蜜の味」の全米№1曲があったりだが、あちらでは凄まじい人気者である。今までの活躍へのオマージュの意味もあっての1位かもしれない。となると、次週は・・・?

2013年2月28日木曜日

音楽簿1967年01月07日号





HITTTABLE誌は新装開店でイメージアップ。内容も1967年を飾るにふさわしく、フラワーチルドレンのママパパが№1ゲット。全米では不発弾近かったが、メロディ重視の本誌での評価は高かった。2位に、まだがんばる「いとしのルネ」。7週連続ベスト3というのも「夢のカリフォルニア」以来ではないか・・堂々のミリオンセラー扱いゴールドディスクだ。

HITTABLE誌復刻版を昨年12月31日まで載せてきたが、痛恨の1967年前半版を紛失か?見当たらない。ところが、別の分析資料(当時曲ごとのチャート推移を記していた~スゴイ!)から辿って、やや完全に近い再現が出来上がった。表記はエクセルで味はないが、どうしてどうして、それなりに活字のリアリティも感じる出来となった。花のflower movement era1967年は始まったばかり・・まだまだ続くぞ、乞うご期待。
(※空いているところは、追跡不明につきご了承ください。)