小学生のころからアメリカのヒット曲が大好きだったが、
特に1964年初頭のビートルズに触発された音楽シーンには気が気でなかった。
65年の秋くらいから業界紙のビルボードのHOT100にも気を止めるようになっていた。
年末にヒットしたバーズのTURN!TURN!TURN!や
サイモン&ガーファンクルのSOUND OF SILENCE を聴くに及んで、
私の頭の中ではこの繰り出してくる素晴らしき音楽を逃すまいということになった。
当時の日本のヒットチャートとは無縁の音楽達を何とかするには、
自分で作るしかないと思ったのである。
早速英単語記憶のカードに曲名を書き込み、
毎週それを並べ替えて順位付けして表にするという作業であった。
勉強もクラブ活動も続けながらの作業はどれだけのものだったかは定かではない。
ここに至って再度じっくり眺め検証してみたい。

なお、別の拙ブログでも随想誌にて音楽のことを綴っている。
ご興味のある方は是非訪れていただきたい。

2012年7月29日日曜日

音楽簿1966年7月30日号







強力ナンバー。3位までがフィックスされた今週。ミリオンセラーの意味合いの★印が「太陽はもう輝かない」と「アイ・アム・ア・ロック」に点灯した。これで計4曲目である。これって、毎週のベスト15位までのポイントを集計したまでのものだが、自分なりの客観評価が生まれてくる。実はこのHITTTABLEは別に毎週のアーティストHOT50もあるのだが、ここまでマニアック・チャートを作成していたとは、我ながら恐れ入る。学業生活と水泳部キャプテン業務は随分脅かされていたということ。2週目13位の「アイ・ソー・ハー・アゲイン」はM&Pの3曲目だが、ビートルズ風でもちょっと弱いかもしれない。同じく23位の「この胸のときめきを」のほうが強力か。44位の初登場「アロング・カムズ・メリー」は、今になっても色あせない歴史に残る名曲だろう。7月16日付け全米7位だったが、ここではどこまでの評価だろうか?来週以降注目。余談だが、7月16日付け全米8位の「リトル・ガール」はSYNDICATE OF SOUNDSのスマッシュ・ナンバーだが、珍しくHITTABLEは外れた模様。初耳は約40年後のCDでと白状するが、なぜ聴き逃したかはいまだに不明です。













2012年7月23日月曜日

音楽簿1966年7月23日号







順当に「レッド・ラバー・ボール」が№1に。この曲、全米では7月9日の2位止まりだった。その時の1位はBeatles「ペーパー・バック・ライター」で、HITTABLEでは最高17位、今週43位であった。HITTABLEちょっと評価が低くすぎたかなとも思う。ところで、今週は12位まで赤丸なしの無風状態。中身はHOTだが・・。その12位、LouChristieの「Rhapsody in the Rain 」は全米№1ヒット「恋のひらめき」に続く第2弾。題名はバッチリだが失念したためYOUTUBEのお世話になった。いわゆる2番煎じというもの。13位赤丸は「悲惨な戦争」という著名な完全モダンフォーク。エレキもドラムスもない骨董品のような感じとなってしまっている。21位の急上昇3週目はマンフレッド・マンの気になる曲。これもYOUTUBEを開くと、ギターかき鳴らしの印象邸な曲であった。後にたくさんのカバー曲が出ている。Gene Pitney, BruceSpringsteen, The Everly Brothers, Rod Stewart, Elvis Costello等々。いわば「通」の歌となった。5月に全英№1となったが全米では29位止まり。日本のヒット・チャートなど問題外だが、アメリカン・チャートも当てにならない。HITTABLEでは21位しかも赤丸だからいい線行っている。来週どこまで上げるかな?







2012年7月15日日曜日

音楽簿1966年7月16日号




5週目チャンピオン「孤独の世界」と3週目挑戦者「レッド・ラバー・ボール」の一騎打ちは、ひとまず防衛戦に終わった。名前の書かれたカードを指にとって睨んで、エイ!ヤッと決める、まさに神の指先である。次週も再戦があるだろう。タイトルの前にRとかFとか書かれているのはフォークかロックかの違いを示す。フォーク好きのHITTABLEとしては当時のこの2者の活躍はたまらない・・だったろう。「夜のストレンジャー」が4週目にしてベスト10入りである。当時既にジャズ歌手として著名なFrank Sinatraの7月2日全米№1ヒットである。新しくも堂々とした、今でいえばクラシックなスタンダード・ナンバーの出現する瞬間を体験したわけである。





2012年7月8日日曜日

音楽簿1966年7月9日号







「孤独の世界」が登場4週目の№1となった。作者P・F・Sloanはもともとサーフィン音楽の作曲家で、時流に乗ってフォーク・ロック風なキュートな作品を連発した。HITTABLE誌創刊1966年2月19日号の№1は「あの娘にご用心」は彼の作品だし、1965年秋の全米大ヒット「明日なき世界」も超有名。今でも「You Baby」「A Melody forYou」「I Found A Girl」「Let Me Be」など印象的なフレーズの曲がすぐに思い起こせる。当時は作曲家自身が歌うスタイルは何故か敬遠された中、既にシンガーソングライターを正当に評価するHITTABLE誌だったわけである。もっともBob Dylanは評価しなかった同誌ではあるが。Rolling Stonesの「黒く塗れ」が登場6週目で3位に這い上がったが、2週目の「レッド・ラバー・ボール」が背後に控えている。14位急上昇曲は邦題「真っ赤な太陽」というが、これでは誰もT・BONESのことは想起しない。邦題とか和訳とか紛らわしく厄介なものだ。最後に25位初登場「スイート・トーキング・ガイ」CHIFFONSは60年代初期ポップスの生き残り。でも良質な曲だ。メロデイとかリズムとかコーラス・アレンジとか、時代を超えて心体で楽しめる、これぞポップスの醍醐味のようなもの。それにしても単に商業的消費対象としか見ない日本社会では、こういった曲の評価は余に低すぎて・・。みんなで楽しめたらいいのになぁ。




2012年7月2日月曜日

音楽簿1966年7月2日号







「太陽は・・」が3週連続トップ。しかし1位から4位まで▼印がついて次週は大化けの予想。「孤独の世界」が次週トップを狙える位置についた。何と言っても今週の話題は14位初登場Cyrkleの「レッド・ラバー・ボール」だ。印象的なイントロ、絶妙のコーラス・ワーク、珍しいフィニッシュ・エンド。とにかく一瞬にして虜にさせる楽曲登場である。Circleでなく、というのはBirdsでなくByrdsです、というのと一緒で楽しい。後でわかることだが、この曲はヒットに恵まれなくてイギリスに放浪していたPaul Simonが、Bruce Woodleyと共作した数曲の一つ。彼は私のお気に入り名曲、1965年ヒットの「恋はたったひとつ」のSeekersのメンバーである。メロデイもいいがサウンドもいいのは、プロデューサー John Simonの功績だろう。再来週のトップを期待する。