小学生のころからアメリカのヒット曲が大好きだったが、
特に1964年初頭のビートルズに触発された音楽シーンには気が気でなかった。
65年の秋くらいから業界紙のビルボードのHOT100にも気を止めるようになっていた。
年末にヒットしたバーズのTURN!TURN!TURN!や
サイモン&ガーファンクルのSOUND OF SILENCE を聴くに及んで、
私の頭の中ではこの繰り出してくる素晴らしき音楽を逃すまいということになった。
当時の日本のヒットチャートとは無縁の音楽達を何とかするには、
自分で作るしかないと思ったのである。
早速英単語記憶のカードに曲名を書き込み、
毎週それを並べ替えて順位付けして表にするという作業であった。
勉強もクラブ活動も続けながらの作業はどれだけのものだったかは定かではない。
ここに至って再度じっくり眺め検証してみたい。

なお、別の拙ブログでも随想誌にて音楽のことを綴っている。
ご興味のある方は是非訪れていただきたい。

2012年5月27日日曜日

音楽簿1966年5月28日号



「マンデー・マンデー」は5月7日から21日までの3週連続全米No.1。今週のチャートは全米の5月7日に酷似して、トップフォーが同じ曲であった。そして「ソウル・アンド・インスピレーション」に★マークが。以前「夢のカリフォルニア」にもついていたマークは、ゴールドディスクといった意味合いで、長期チャートの上位にいた曲に与えられる。今週の新曲。Yardbirds「シェイプス・オブ・シングス」とS&Gの「アイ・アム・ア・ロック」はどちらも個性的なメロディにビートが加わった。もう一つMindbendersの「グルービー・カインド・オブ・ラブ」は、ほのぼの曲想で、フィル・コリンズのfavoriteでもあったことが後日わかる。今週は66年ならではの両耳に溢れるプレゼントに、高2生の私はさぞ大興奮大満足だったろう。









2012年5月21日月曜日

音楽簿1966年5月21日号



ここのところ上位陣が不動固まっている状態。その壁を乗り越えられない曲にたしょうがっかり。フランス・ギャルの新曲は邦題「すてきな王子様」。30位初登場だが、決してアイドルに夢中だったわけではない。作者のゲーズブルグがわかりやすいメロディを連発していた時代であったようだ。後に「ジュ・テーム」という大ヒットを作曲しているが、とにかく彼の旋律というのはどっかで聞いたようでも、初めてのメロディというところがすごい。次週辺りは66年に恥じない佳曲を期待します。





2012年5月14日月曜日

音楽簿1966年5月14日号



「スループ・ジョン・B」はHITTABLE誕生後ビーチ・ボーイズの記念すべき№1曲となった。1966年を象徴するようなアルバム「ペットサウンズ」の第一弾シングルカット曲でもある。全米では3位止まりだったが、もともとトラッド・フォーク・ソングをB・ウィルソン流にアレンジすると、こうなる。フォーク贔屓のHITTABLEならトップは当然と言うべきか。さて、全米№1のYOUNG RASCALSの「グッド・ラビング」が強力になってきた。もともとブルースや黒人系の音楽は伸び悩むのだが、白人が黒人ぽく歌うならOkがでたようだ。次期トップはこの曲か。「マンデー・マンデー」も上がってきて要注意だが。反対にLOVIN’ SPOONFULの第3弾「デイドリーム」は虫の息。後世の評価の高い曲だが、当時は難解すぎたということだろうか。出だしは鈍いがPAUL REVERE & RAIDERSの「キックス」はバーズのプロデューサーだったテリー・メルチャーが売り込んでいる颯爽曲。どこまで伸びるか次週が楽しみ。




2012年5月7日月曜日

音楽簿1966年5月7日号



「夢のカリフォルニア」が返り咲きで計5週目トップ。この曲は下降マイナーコードを使った哀愁溢れるメロディに、今でも斬新な明るさ満杯のコーラス・ハーモニーのコール&レスポンスが特徴。フォーク・ロックはアイリッシュにゴスペルが入るわけだ。少なくとも当時の全米№1ではないのが不思議。何故か当時BARRY MCGUIRE版を購入している。ところで9位上昇の「夜明けの歌」は当然岸洋子のヒットだと思っていた。本当かなと思って調べたところ4位の「ウィーンのバラ」と同じNEW CHRISTY MINSTRELSがカバーしたものだと判明。YOUTUBEで検索すると今年2012年4月17日付けでこの曲がアップしていた。米輸入題名は「MY OWN LITTLE WORLD」でアクセス数8名。こちらは4月29日だが、40数年を経た繋がりは何だろう?「グッド・ラビン」はやっと火が付いた感じで、「マンデー・マンデー」は前曲がまだトップにいるけれどがんばってきた。急上昇曲「LONG LIVE OUR LOVE」は途中トラディショナル・フォーク「ジョニーは戦場に行った」を挟む手法がとってもいい。SUPERTRAMPの「IT’S RAINING AGAIN」のような感じ。